この15年間ぐらいで児童・生徒の考える力が低下しているのでは?と思うことがあります。
持ち運べるゲーム機の発達や携帯電話の機能の進歩に反比例するかのごとく、「考える力」の停滞、あるいは低下があるのでは?とひそかに考えています。
考えることは本来楽しいことではないか?その考えのなかで飛んだり跳ねたりして自由にはばたいて脳の自由な活動を楽しむことができます。もちろん人に迷惑をかけたり、反社会的な空想はダメですが、日々の生活の中でのうるおい、一服の清涼剤にはもってこいの脳内活動です。
勉強中の「よく考えてみて!」というのは、次の4つです。
何がおなじか?何がちがうか?なぜちがうか?どうしてちがうか?という4つの事です。
見て、感じて、考えて判断しそして行動するという流れの中で「この4つの事を考えてみよう」という意味です。
これを習得するには訓練が必要なのですが、ゲーム機の家庭への普及度が高くなるにつれて考える訓練があまりされず、その機会が減り、訓練時間も減ってきたのではないか?と私は思っています。もちろんゲームは楽しいし、子供の成長をうながすものもたくさんありますが、条件反射だけが必要なシューティングゲームはその楽しさが強く、それを毎日5~6時間続けて条件反射ばかりを鍛えていては、勉強に対していい影響を与えるよりもその勉強しなければならない時間そのものを失ってしまいますし、考える時間と考える訓練をせずに大人になってしまうのはどうかと思います。
考えることは脳の訓練です。生ある限り勉強です。最近脳みそをつかってないなぁという方、ちょっと立ち止まって考えてみましょうか。これとこれはなにがいっしょ?なにがちがう?なぜちがう?どうしてちがう?考える訓練です。何歳になっても脳は進歩します。考えることをやめた瞬間に退化は始まります。