夏休みは約6週間、42日間で、きょうは第5週の木曜日です。夏休みも残りあとわずかです。
高3と中3の受験生をみていると、高3はよくがんばっているなぁと称賛できます。中3は部活を引退しているので自由になる時間は多いのですが、その時間の多くを勉強することに使っているのは全体の3割です。
では7割の人はというと、
①寝てる(1日の半分は寝ている)
②テレビ(1日の半分以上テレビを見る)
③ゲーム(1日に5時間以上ゲームをする)
④何をしているというわけではないが、なんとなく1日が過ぎてしまう。
私が中学生の時、家で勉強につかれてテレビを見ながらぼーっとしていると父が「早く勉強しろ」と怒りました。「休憩中」と言うと、「休憩が長い!」とまた怒られる。重い腰を上げ勉強に向かう。後ろからあびせられる「たぁるんどるぞッ!」という罵声。
私の父は、徴兵されて戦争に行った軍人でした。昭和21年の4月に復員しました。私の母は、兄二人を戦争でなくしました。勉強したくても銃を握り、学校にいたくても戦争に行かされた世代を親に持つ私は、努力次第で何でも自由にできる今日の豊かな社会が、多くの犠牲の上に築かれたことを親から直接教えられました。「何が不満なんだ!文句があるのか!」と父から殴られました。「おまえたち若い者がたるんどっては絶対にイカン!戦争で死んでいった人達に申し訳ない。そう思わんか?このバカ者が!!」と。
日本の夏は、時節柄戦争の話がでてきます。わたしは中学2年生の夏休みに父から言われたこの言葉が忘れられません。勉強に身が入らない塾生に対し、奥の手としてこの話をすることが数年に1度あります。そして自分への戒め(いましめ)にもしています。
夏休み、終盤戦になりました。